ソニックスタートの基礎と種類

 F−ZERO最大の特徴。それは、スタートテクニックの豊富さにあると思う。
 シミュレータ系のレースゲームでは、スタートはエンジン回転合わせとシフトチェンジだけの問題である。
 ゲーム性重視のレースゲームでも、うまくタイミングを合わせてアクセルを押せばロケットスタート出来る・・・という程度である。
 プレステ版の元祖リッジレーサーでは、サイレントドリフト中にシフトチェンジして減速を抑えるというテクニックがあったが、普通のレースゲームではせいぜいその程度の話。基本的にスタートってのはそれほど奥の深いものではない。
 ところが、F−ZEROはスタートテクニックからして猛烈に奥深いのである。それはもう信じられないほどだ。

 実は、F−ZEROでも一見するとスタートは単純に思える。適切なタイミングでアクセルを押し始めることで、ベストな加速でロケットスタートが出来る。
 最初からずっとアクセルを押しっ放しにしておくと、エンジンがオーバーヒートしてしまう。一瞬凄い加速で飛び出せるのだが、次の瞬間極端に速度が落ちて、アッという間に抜き返されてしまい、タイム的にもロスになる。
 しかし、この特徴こそが、F−ZEROの顔とも言えるスタートテクニックの数々を生み出している。

 では、アクセル押しっ放しでとにかく一番前に出て、ライバルの進路を塞ぐとどうなるだろう?
 F−ZEROでは追突されると反動で急加速するのである!
 かくして、ライバルカーに追突して貰って少しでも大きな加速を得ようと、数多くのテクニックが開発されることになった。
 この特徴は続編には無い、元祖ならではのものである。

 基本的には加速の悪いFSの弱点を補うための技だが、WGでも有効なケースがある。BFでも少し有効。加速最大のGFでは当然ながら無意味。

 ホームページ等と異なり、市販本となると他誌の用語を使うことは難しい。そこで、それぞれで別の呼び方をしたりする。
 ソニックスタートはファミコン通信、ロケットスタートはベーマガの用語。世間ではソニックスタートの方が通りが良い。

 

ソニックスタート

ソニックスタート 使用ケース スタート時

 スタート前からBを押しっ放しにし、急スタートする。そのままではすぐに減速するが、ここで敵の進路を塞ぐようにして追突してもらうと逆に加速できる。
 このように追突を利用したスタート方法全般を言う。名付け親はファミコン通信。

 プラクティスではタイムを稼ぐことができ、グランプリでは順位を稼ぐことができる。F−ZERO最強マシンであるFS唯一の弱点である加速の悪さを補うための技だが、WGやBFでも有効なケースがある。GFでは無意味。
 すべての基本であり、これが出来ないと何も出来ない。確実なやり方をマスターしておこう。

 

2段ソニック

2段ソニック 使用ケース グランプリ

 グランプリを走る場合の基本中の基本。基本的にFS用。最初にBF、続いてWGをブロックし、360キロ前後に加速。加速もだが早々にライバルを2台蹴落とせる点がおいしい。タイムアタックでは、これしか使えないケースでしか使用されない。

 

3段ソニック

使用ケース グランプリのマスター

 マスタークラスは敵が速いので、普通に2段ソニックした後アウトコースを走り、走行距離を伸ばしてやると、BFかWGが追い着いて来る。これをさらにブロックし450キロ前後に加速。
 ファミコン通信で行われていたミュート3のタイムアタック中に発見された。

 

ソニックZ

使用ケース グランプリのマスター

 BFをブロックした後、WGをブロックせず先に行かせる。再度追い着いてきたBFで2度目の追突。加速は445キロと3段ソニックよりも悪いが、加速終了が遥かに手前であるため、3段ソニックより速い。しかし、2段目で440キロ台まで上げることは死ぬほど難しい。
 ファミコン通信のミュート3のタイムアタック当時は究極とされたスタート方法。難易度も汎用スタート技としては最も高い。やはり同誌が名付け親。

 

佐久間スタート】(436ソニック)

使用場所  プラクティスでGFがライバル

 プラクティスでタイムアタックする場合の基本中の基本。GFを使った2段ソニックだが、2度目の衝突で車体の右側に追突させることと、追突の直前に右ハンドルを切ることで通常より速度がアップすることが発見された。これにより、発見済だった他のスタートテクニックにも修正が加えられることになった。
 衝突直後の衝撃で速度が一度落ちるが、その時の最低速度が436キロである。ノーライバルに比べて2秒速くなる。
 名付け親はマイコンベーシックマガジン(ベーマガ)で、佐久間氏は当時の編集部員。

 

森下スタート

森下スタート 使用ケース  プラクティスでGFがライバル

 プラクティスでタイムアタックする場合の主流。1段目の追突後にピットを横切ってガードすれすれまで走ってから切り返し、コースに戻る。この無駄な走行で2段目の追突が異常に手前となり、430キロの加速ながら、佐久間スタートに比べて0.05秒速い。
 ベーマガのタイムアタックに参加していた森下氏が開発して名付けられた。

 

ソニックZ改

使用ケース  グランプリのマスター

 グランプリでタイムアタックする場合の主流。ソニックZの森下スタート版。BFブロック後、森下スタートと同じ走りをし、ぐっと手前でBFと2度目の追突。直線部分でソニック完了するためソニックZに比べて遥かに易しく、しかも必要な走行距離が短いため使用可能コースが多い。

 

その他

デスウインド1 2段ソニック in Wind (プラクティス)

 強風が吹くデスウインドでは、独自のテクニックが必要となる。
 風に逆らって移動しなくてはならないデスウインド1は非常に難しい。
 GFが風に弱く加速しないため、ライバルにはWGを選択する。普通は1回しか追突してくれないWGだが、何十回に1回の割で急速に追いついて来ることがある。
デスウインド2 2段ソニック in Wind (グランプリ)

 デスウインド2はグランプリなので、やり直しが効かない。
 しかし、風に乗ってブロック出来るため、難易度自体は低い。
 デスウインドでWGが元気なのは、やはりピコの出身惑星だからか?
佐久間スタート with Jump

 スタート直後にジャンプ台があるポートタウンでは、独自のテクニックが存在する。
 普通だと1回しか追突して貰えず、ジャンプ台2つで加速しても遅い。そこで、2回目のジャンプではわざとドスンと着地して減速し、2回目の追突を発生させる。
478ロケットスタート

 ポートタウン限定、F−ZERO世界最速のソニックスタート。
 1回目の追突後、思い切り蛇行して2回目の衝突がジャンプ台の上で起きるようにする。
 これにより、最初のジャンプで478キロに達する!

 ここで使用している画像の大半は、当時のプレイをビデオテープに録画したものです。VHSだけでなくHi8など質の低いモノもありますが、編集してみました。

 

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