全体の組み立て

 コイル&チャンバーは土台にネジ止めする。ワッシャーの枚数で高さを調整。
 最後には全体をホットボンドで固める予定だが、発射の衝撃が不安。そこで、ホットボンド山の強度を高めるため、コイル両側にポリカーボネイトのネジが立ててある。

 実は、コイルの設置位置を最初の予定から変更した。コンデンサー充電器の上に重ねるように設置し、前後に極端に短くそのかわり高さのあるコイル拳銃を作るつもりだったのだ。
 しかし、オーソドックスな外形の方が見た目カッコいいと思い、ここに設置。

 コンデンサー&充電器を凧糸で固定。こっちも当然、最後はホットボンドで固める。見ての通り、コイル用コネクターの位置が予定変更を如実に示している。
 最初からコイルを先端に設置するつもりなら、このコネクター位置はあり得ない (^_^;)

 パチンコ玉はチャンバー上部から挿入するが、コイル側ではなく後方に落ちないよう、一足先にホットボンドで壁を作ってある。

 回路をホットボンドで塗り込める前に超透明セメダインで固めたのが大失敗。セメダインは肉痩せするし表面しか乾燥せず全く役立たず。このコイルガンはデモ用なので、パーツが良く見えるよう透明な接着剤を使おうとしたが間違いだった。
 超透明セメダインは接着剤でしかなく、パテの代わりには使えない

 コネクターを無視し、コイル配線を直接ハンダ付け。

 ホットボンドで全体を固めた後でトラブルが発覚すると非常に厄介である。そこで、固める前に試射してみた。
 一発でコイルが外れた(大汗)。

 コイルガン発射時の衝撃に、エポキシが瞬殺された・・・

 パチンコ玉を加速する際に働く吸引力は、10キログラムのオーダーに達する。コイルにはその反作用が働く。なみの接着剤では破壊される。
 エポキシは超強力な接着剤だが、今回は後付けである。コイルを巻き固める際にチャンバー等も同時一体接着すべきだ。

 コイルとチャンバーを再度接着したりせず、位置だけ合わせて全体をホットボンドで固めた。そして射撃。
 コイルはしっかりと固定されたままだ。ホットボンドは僅かな弾力があるため、衝撃にはエポキシより強いと思われる。

 これで、ひとまず拳銃としても体は成した★

 コイル、コンデンサー、充電器、バッテリーと付随する回路。コイルガンのシステムとして必要なすべてがオールインワンになっている。弾丸であるパチンコ玉以外には他に何1つ用意せずに運用・射撃可能である。
 全長10センチ余りで、幅4センチ。重さは280グラム。

 命中率は、極めて悪い。
 加速距離が数ミリしかないので当然だ。数センチの筒を先端に追加すればそれなりに当たるようになるが、敢えて何も付けていない。生コイル剥き出しの外見にインパクトがあるし、見せてコイルガンの説明をするための小道具なので、別に構わない。
 ストームタイガー搭載用は元々の模型に短い砲身があるので、筒を付加することになる。

 射撃動画の撮影時は、長さ5センチのアクリルパイプをくっつけて撃った。

 コイル部分がいかにコンパクトになるか。そんなコイルからパチンコ玉をどれほどの勢いで射出できるのか。コイル部分だけ離して自由に設置位置を変えられるのか明白なこと。それらを「百聞は一見にしかず」で示すために製作した。
 コネクター等をわざわざ使用しておりチャンバーも長いなど、究極に小型化してはいない。それでもこのサイズにすべてを詰め込める。全長18センチのラジコン戦車に積むのが、ちっとも無茶ではないと分かるだろう。

 エアガンの測定っぽくパワーをチェック。平均初速は初速の算術平均ではなく、ジュールの算術平均を初速に翻訳したものだ。

シールド無 初速m/s ジュール
1 13.43 0.496
2 13.11 0.473
3 13.17 0.477
4 14.23 0.557
5 13.36 0.491
6 13.23 0.481
7 13.62 0.510
8 13.64 0.512
9 13.50 0.501
10 13.72 0.518
平均 13.51 0.502

 

 このコイルピストルは極めて単純な構造とし、誰でも楽に製作出来る点を優先させた。もし回生型回路にしてPIC制御掛ければ、製作の難易度が上がってしまう。小型IGBTの入手も面倒だ。
 ここまで小さくて単純なもので0.5ジュール出れば上出来だろう。
 全長10センチの電動エアガンを作ったとして、果たして0.5ジュールのパワーが出るだろうか?想像してみて欲しい。そうすれば、コイルガンに充分な存在価値があると分かるはずだ。

 充電時間だが、新品のコンデンサーを最初に充電するときだけ異様に長時間を要する。コンデンサーにも慣らし運転が必要みたいだ。
 また、連続で射撃していると調子が良い。22ジュールを4秒程度で充電出来てしまう。背面スイッチを入れるとインバーターが小さくて高い音を出して動作し、充電が完了すると音が消える。

 背面スイッチを切ってからトリガースイッチを押すと発射される。
 発射音は極めて静かで、深夜の住宅地でも全く気にならない。逆に気付いたのだが、発射音が無いとパワーを感じ難い。どうしても非力に思えてしまう。しかし、自分で腕を撃ってみたら30分くらい痣が残った (^_^;)
 これでも窓ガラスを割るくらいの威力はあるので扱いには注意が必要である。

 

戻る