ガングリップの製作

 単三4本用の電池ボックスをそのままガングリップとして利用する。
 小型プラスチックボックスを取り付けて、スイッチを設置する土台にする。

 非常に簡単な工作だが、手間が掛かる。頭の中では一瞬で完成するが、いざ現物を加工するとなると大変なのだ。だからこそ自分は、実際に手で触れるものを製作せずイメージだけで語る人間の声は無視する。

 このグリップ部分は実はレーザー拳銃のために以前製作したものだ。レーザー拳銃は電池の能力的に無理と判明しボツとなった。その遺品をコイルガンで活かす。

 トリガー用のプッシュスイッチはレーザー拳銃のため設置したままだが、背後の切り替えスイッチは新しいものに交換。
 レーザー拳銃と異なり、一発射撃するごとに切り替える。そこで、操作棒の長いタイプが良いと判断したからだ。

 電池ボックスの+端子を、背面スイッチの中央端子に接続する。

 レーザーもそうだが、コイルガンの威力は使用するバッテリーで制約される。
 バッテリーは、実用的に流せる最大電流に限界がある。そこにバッテリー電圧を乗じると、実用的なワット数が決まる。すると、10秒など実用的な時間内に充電可能なコンデンサーのジュール数の限界が決まる。

 かくして、バッテリーは投入可能ジュール数ひいてはコイルガンのパワーを制約してしまう。
 バッテリーとして単三ニッケル水素充電池4本を使うと決めた段階で、コイルガンのパワーは18禁エアガン並に決定してしまうのだ。

 もっと強力なコイルガンを作ろうとすれば、充電時間が長くなり過ぎてしまう。携帯機器のスペックを決める場合は、バランス感覚を問われる。
 例えば、一撃最強のパワーだけ持ち運べれば良いと方針を変えれば、別途充電した強力コンデンサーだけ持ち運び充電器やバッテリーは携帯しないという選択もあり得る。

 このコイル拳銃はデモ用である。オールインワンで全体のバランスを取ったスペックにしている。

 同様の問題はレーザーにもある。このバッテリーの能力で実現可能なレーザー出力では、Wicked の完成品に対する明白なアドバンテージが無い。だから製作を止めた。

 黄色のコネクターにはバッテリーの+とGNDそしてサイリスターのゲートへ接続する配線がくっついている。

 エポキシでスイッチボックスに接着し、ひとまず完成。

 火薬式拳銃では、グリップを弾倉に使用しているデザインが大半である。しかし電気銃ではグリップがバッテリーに割り当てられることが多い。
 火薬銃のパワーソースは火薬であり、それは弾丸と一体化した実包として弾倉に格納される。コイルガンやレーザーではパワーソースは電気であり、それはバッテリーに他ならない。
 結局いずれの場合も、グリップはパワーソースの居場所となっている。

 スイッチボックス側面には穴を開けてある。
 銃の上部を取り付ける際の便宜である。

 銃の上部を取り付ける台であると同時に、自分の手を感電から守る絶縁板。そのために、厚さ2ミリのアクリルを使用。

 最初は、コンデンサーや充電器全体を直方体のアクリル箱で完全に覆うつもりだった。しかし、かなり余計な体積を食ってしまうのが嫌だ。

 ガングリップとの固定に凧糸を使う。銅線が手軽だが絶縁に問題ありだ。

 凧糸で止めると同時に、接着する。
 アクリダインはアクリル用だがABS樹脂や普通のプラモデルの樹脂も強力に溶接する。まさに溶接で、最初から一体のプラスチック製品だったかのような超強力さを誇る。

 ラジコン戦車に限らず、プラスチック模型全般には必須である。
 すぐに脱落する小さなパーツも、アクリダインで接着すれば脱落しなくなる。

 かくして実はわざわざ凧糸を結ぶ必要などない (^_^;)

 

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