Sタンクを作ろう

 現在中断中だが、35分の1ストームタイガーに続いて復活の予定。エアガン搭載を断念して車体傾斜機構を再設計。主砲はコイルガンを搭載する。

 採寸用にトランペッターの 1/35 を購入。これを 2.333 倍に拡大して 1/15 で製作する予定だ。
 そう言えば後継の Strv 122 はレオパルド2A5改だから、タミヤ 1/16 を少し改造して作れるなぁ・・・スゥエーデンで揃えるってのもアリ?

なぜ、Sタンクなのか?

 ラジコン戦車にBB弾を撃たせようとエアガンを組み込もうとした経験があれば分かるだろうけど、砲塔のスペースは狭く非常に苦労する。小型のエアガンでも、砲塔に収まるような形状になっていない。
 特に、砲身を上下させようとすると非常にキツい。

 ところがSタンクは無砲塔なので、エアガンの組み込みが楽になる。
 この事情は実車でも同様であり、砲塔無しで済ませられるのならソレに越したことはないのだ。突撃砲や駆逐戦車は、通常より強力な砲が積める。
 もちろん無砲塔には欠点もある。車体全体の向きを変えて照準しなくてはならないので駆動系に負担が大きい上に、素早い対応が出来ない。更に、行進間射撃も出来ない。このため、突撃砲や駆逐戦車は補助的役割に留まったし、Sタンクも無砲塔な後継無きまま退役過程に入っている。

 現実のSタンクは、独創的な歴史上の戦車になろうとしている。残念ながら過去の戦車なのだ。最新MBTは90式やM1やレオパルド2のような、オーソドックスな戦車が占めている。
 ところが、ことラジコン模型では事情が異なる。
 本物の戦車が「主砲を運ぶ車」だとすれば、BB弾を発射するラジコン戦車は「エアガンを運ぶラジコン」である。実物の模型ではなくエアガン運搬車としての機能を考えると、実はSタンクこそ理想なのである。

 電動模型の場合、実車に比べるとレスポンスが桁違いに良好であり、小さいため駆動系の負担も平気。つまり、無砲塔最大の欠点が気にならない。
 また、基本的に1人で操縦する模型では行進間射撃など論外であり、ソレが出来なくても欠点にならない。また、どうしても走りながら撃ちたい場合でも、砲塔を旋回させてる余裕などない。マルイのバトルタンクで撃ち合ったら、砲塔を前方固定して突っ込んだプレーヤーが勝ったという話もある。
 1人で操縦と照準を同時に付けるなど出来ない。無砲塔が一番だ。
 戦車ではないが現実の戦闘機でも、機銃を旋回させず前方固定に落ち着いた。これも、操縦と照準を1人で行うがための帰結ではなかろうか?

 こうなると、BB戦車としてはSタンクが理想的だと分かる。
 主砲が車体に完全固定されるSタンクの場合、照準用レーザーポインターやCCDカメラを組み込む場合も非常に有利なのは言うまでもない。
 現実には最強となれなかったSタンクを、最強のBB戦車として復活してやろう。これがSタンク製造計画である。

分割開発

 改造戦車を作ろうとすると、どうしても途中で挫折しがちだ。
 モチベーションを保つためには、製作途中でも成果を楽しめるようにしたい。また、スクラッチに伴う失敗リスクも減らしたい。そうなると、全体を幾つかの機能に分割し、それぞれ独立に開発を行うのが良い。
 また、以前作ったパーツで流用出来るものはどんどん流用し手間を省く。専用のパーツを作りたければ、ひとまず動くようになってからでも遅くはない。
 あくまでBB弾射撃という実用性を追求し、演出でしかないサウンド機能にはこだわらない。

1)駆動系
 無砲塔戦車であるため、正確かつ素早い操縦が必要。そうなると、タミヤのレオパルド2に採用されているギアボックスが現状ベストである。これを流用(タミヤに補修パーツとして注文)し、キングタイガー用に自作したDMDをプログラム修正して制御する。

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2)サスペンション
 車体に仰角や俯角を掛ける機構を組み込む必要がある。
 側面装甲に摸した1枚板に組み立てて、まずは片側だけで動作確認を行う。

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3)主砲
 搭載エアガン。完全電子制御。照準用レーザーを含む。
 モーターが突き出していないため組み込み易いマルイ電動ガンの最新バージョン6メカボックスを使う。

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4)ドーザーブレード
 車体固定のドーザーだが、車体の上下動が可能なSタンクでは模型としても実用性があり、遠隔可動にすると遊びの幅が広がりそうである。
 大きな力が加わっても壊れない可動機構を組み込むのはそう簡単ではない。
 あくまでオマケなので、これにこだわって完成を遅らせたくない。余力があれば実施。
5)CCDカメラ
 BB弾の照準を付けるには、レーザーポインターとCCDカメラが2大代表手法である。それぞれに長短あるが、ハードが大掛かりになる分CCDは後回しである。
 いろいろな製品が売っているが12V電源が多く、7.2V以下で駆動出来る魅力的な製品はなかなか見つからないのが厄介。

 流用するパーツの物理的制約から、1)と3)は融通が効かない。
 タミヤが作っていることからスケールは16分の1にしたかったが、1)と3)のサイズのため15分の1で作ることに決定。15分の1もメジャーなスケールとは言えるので、まあいいだろう。
 もちろん更にビッグスケールにすれば組み込みは容易となるが、大きいほど扱いが面倒になる。狙った性能を実現出来るのであれば、限界まで小さい方が有利。これは実物の兵器でも変わらない。

車体製作
 キットを改造する場合と異なるスクラッチの問題は、何と言っても車体の製作である。
 Sタンクの場合はキャタピラ等はレオパルド2から流用可能だが、ベースとなる車体はない。独特の無砲塔車体は、他に無いものだ。

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 BB戦車においては、10メートル先の空き缶に命中させることよりも、10メートル先の空き缶に主砲を向けることの方が遥かに難しい。
 この部分でストレス溜まるのがマルイのバトルタンクであり、搭載エアガン自体の命中性が悪いこともあって遊ばなくなる人が多いのではなかろうか?
 タマが出るというだけでもラジコン戦車の所有欲は大きく満たされる。それは確かだ。しかし、遊んで楽しめて飽きずに済むためには、性能がポイントとなる。いかに容易に狙いを付けられるか?狙った場所にタマが飛ぶのか?

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