パワー系統

電源

 虎一はかなり多くの部分が改良され、完成度がぐっとアップしている。しかし、厄介な電源は放置されている。この部分だけは充電パック仕様の中国製パチモンの方がすぐれている!
 電池を8本も使うだけでなく、途中から複数の電圧を取り出しているため8本それぞれ電池の消耗度が違ってしまう。
 そこで、ニッケル水素充電池4本の単一電源で動作させることにする。

 ホンモノのタイガー1は、路上最高速度が時速38キロ。つまり、24分の1だと秒速44センチである。オフロードだと時速20キロ程度だ。
 マルイのバトルタンクは速過ぎると言われて来たが、虎一も相変わらず速過ぎる。3段階に速度が切り替え可能でも、虎らしいゆっくりした動きが再現出来ず、軽く見えてしまう。
 4.8V仕様ならば、虎らしい重々しい動きも再現し易いだろう。

 マルイのバトルタンクは屋内用か屋外用か、はっきりしない。
 トリセツの禁止事項を読めば、屋外では使うなと言ってるとしか思えない。しかし、屋内で走らすには速過ぎる。一体どっちを想定して作ったのやら?
 自分としては普段屋内で楽しみ、シビアではない条件下を選べば屋外で遊ぶことも可能・・・と考えている(つまり、屋内メイン)。
 となれば、スケールスピードを守ったゆっくりした走行にしたい。

 電源のメインスイッチも中国製パチモンならバッテリーのすぐ脇に付いているのに、マルイ純正は少し離れてモーターの脇に付いている。その分配線を余計に引き回さねばならず、首をかしげる仕様だ。
 メインスイッチは2接点を同時に切り替えられるタイプで、GNDと+を両方とも切り替えるようになっている。OFFの時はGNDも+も切れており、ONにすると両方一緒にONになる。

 単に電源をON/OFFするだけなら、GNDか+のどちらかを切断するだけで良い。一方で、誤動作を避けるにはアナログ系とデジタル系は電源を分離したい。そこで考えた・・・
 メインスイッチで同時にON/OFFされるGND側と+側。これをそれぞれデジタル系用とアナログ系用に割り当てられないか?
 アナログ系はGNDを電池に直結し、+をメインスイッチで切り替える。デジタル系は+を電池に直結し、GNDをメインスイッチで切り替える。

 デジタル系の配線。
 赤い+コードをバッテリーケースに直結。黒のGNDコードはメインスイッチに続く。
 この電源ソケットは、受信機R500に接続する。そして、R500からサーボ配線を通じて各所のデジタル系に給電する仕組みだ。

パワーパック

 自作DMDを虎一のパワーパックに接続して動作試験したところ、驚いた。超信地旋回させた時に、バキっバキっと何かに引っ掛かっている異音がして、スムーズに起動輪が回らない。どこに引っ掛かっているのかあれこれ調べても分からない・・・

 パワーパックを分解して驚いた。
 ギアボックスの最終段にクラッチが入っていて、左右の回転が同じになるようになっている。
 超信地旋回もそうだけど、曲がる時もクラッチが抵抗し、クラッチがズレないといけない。
 普通の戦車ラジコンでは拝んだことのない機構だ!(焦)

 恐らくは、2段階3段階の速度調整しかできないトイラジで、左右のモーターに微妙な回転差があると戦車を直進させる操縦が不可能となるため、直進性確保のためクラッチを入れたのだろう。
 しかし本式ラジコンで完全無段階変速の自作DMDには、迷惑の極みである!
 当然ながらクラッチを破壊して効かなくする。

 取り除いてしまうと、左右のシャフトが遊んで耐久力が落ちそうなので、円盤を削り取ってスプリングも取り去った上で、元通りに組んである。

 こういうモノにはベアリングを奢りたいが、そんなものを組み込めるだけの肉が無い。

 使用するモーターが難しい。
 マルイオリジナルのものは280サイズなのだが、遥かに高電圧駆動な特製である。どうして素直にマブチモーター使わないのか?
 恐らく、RE280使ったのでは遅過ぎるからだろう。25分の1前後の昔のリモコン戦車はRE280だったのでは?と思うが、秒速20センチ程度しか出ない。室内では良いが屋外での秒速20センチは余りに遅い。そこでマルイは、高電圧まで流せて高速回転出来るモーターを用意したのだろう。

 しかし、ミニ四駆のモーターでも分かるように、低電圧でも高速パワフルなモーターは可能だ。それなら電池を8本も必要とせず、狭い車内空間を電池に大きく取られることもなかったのでは?
 これに関しては、大電流を流したくなかったのだと想像される。ニッカドやニッケル水素充電池使えば大丈夫だが、アルカリ電池の場合は余り大電流を流せない。出力は電圧×電流なので、電流を増やさずパワー出すには電圧を上げるしかない。かくして電池が8本も必要となった。
 それもこれも、オモチャとしての性格から充電池ではない普通のアルカリ電池が使えるようにしたかったのだろう。ここは、割り切って専用充電池を付けている中国製パチモンの方がすぐれているように感じる。

 オリジナルのモーターをニッケル水素4本で動かすと、かなり遅い。で、RE280を入れてみたがモーターが動作不安定となる。PWMの周期がサーボパルスと同じ50Hzなので、ON時に流れる4.8VにRE280が耐えきれないのでは?と思われる。
 結局、放置状態だったタミヤの25分の1パンターAのモーターを流用した。これは電池4本仕様の戦車なのでピッタリだ。タミヤのパンターAはマルイ90式と同時期に登場し、無段階変速は良かったが砲塔回転さえしない2チャンネルのせいか地味で人気いまいち。自分も完成させる意欲が湧かず放置していた。

 パンターAのDMDは操縦操作が気にくわない。タミヤ最新の16分の1レオパルド2A6では、こうあって欲しいと自分が思う通りの操作方法に変わっている。マルイ虎一改造にあたっても、自作DMDはレオパルド互換にしてある。

 

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