セネットフレーム

 

 「続・インパラの部屋」セネットフレームです。一応はセネットフレームのレポートですが、中身はフレームの破壊されたインパラにセネットフレームを取り付けた上での改造記事かもしれない。
 セネットフレームとは、ハードブーツ用の交換パーツとしてセネットが発売した完全プラスチック製のフレームです。フラットロッカーとの組み合わせで急速に普及しています。果たして使い物になるのか?

 

特長と問題点

改造

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特長と問題点

セネットシャフト
写真1 シャフト

高精度のシャフト

 セネットフレームはプラ製でフレームが非常に厚い。このため、専用のシャフトが付属している。シャフトの精度が高く遊びがないため、ウィールの回りが良くなる。
 実際、ハーフパイプで上に行くのが楽になった。

ベアリングスペーサー
相性最高のがコレ

 一方で問題もある。シャフトがはまらないのである。写真1には従来インパラで使用していた真鍮のベアリングスペーサーがあるが、はめることができない
 手持ちのアルミ製を代わりに使ったがウィール4個分しか無かったので困った。セネットフレームに交換するならローラーブレードのベアリングスペーサーを使うのが良いだろう。

 

ソールの遊び

ソールの遊び
写真2 ソール

 セネットフレームは特定SK8専用ではない。最初に見た時は余りにインパラオリジナルと同じサイズだったのでインパラ用の交換フレームだと思ってしまったが、専用の取り付け台座があり、元の台座と交換してしまう。

 台座取り付けにはリベットを外してまた打ち直す必要があるため、ショップに頼めないと厄介だろう。
 ところが、この取り付け台座が厚すぎるのである。写真2のようにレールにハメるとソールが浮いてしまう。レールをソールに付けるとフレームと離れてしまう。

 かくして、セネットフレーム装着インパラでソールやると、位置が不安定なのである。

 

踵の広さ

踵台座
写真3 踵腋

 踵の台座も問題が大きい。
 オリジナルよりもかなり踵が出っぱっており、爪先側のソールと高さが近くなっている。これによってアリウープソール系をやる時に、ソールが詰まりにくいという大きな長所を持つ。

 ところが、一目瞭然インパラ本来の踵に比べて非常に狭いのである。インパラは金属フレームなので比較的薄い。それが太いフレームになり、ソールが全体的に3ミリは狭くなっている。

 それでも爪先寄りの本来のソールは大して影響ないが、踵ソールは加えて台座が狭いため、オリジナルより極端に狭い。

 通常のソールグラインドでは余り影響ないが、マキオやる場合にはソールの詰まりを防ぐため重心が踵寄りに移動する。また、アリウープでは踵ソールの爪先寄りに乗って行く。このまさに最も重要な部分が狭い。大問題である。

 

フレームの位置

 セネットフレームとインパラフレームは全長が同じでシャフト穴の位置も殆ど同じである。したがって交換してもウィールの位置は変わらずに済むはずである。
 ところがそうは行かない。インパラってのは元々普通のSK8より爪先ウィールが前に出ており、その分踵ウィールが引っ込んでいる。

 セネットフレームをインパラと同じ位置に装着したくても、台座が物理的に取り付け不可能なのである。かくして必然的にウィール位置もグラインドスポットも変わってしまう。
 感覚の合わせ直しをしなくては・・・

 

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改造

 セネットプレートに問題があるならどうすれば良いか。言うまでもなく【改造】するのである。改造と言えば言葉は怪しいが、ストリーターで買って来た靴をそのまま使ってるってのは少ないはず。
 グラインドスポット1つ取ってもみんな形が違っていて一家言あり、自分の滑りに合わせて工夫すべし!

 

前部ソール台座

 インパラオリジナルでフレームとシェル底面がしっかりレールを抱え込めるのは、フレーム取り付け台座が低いからである。だったらセネットフレームの台座も低くしてしまおう。
 やることは単純。台座の角をヤスリで削るのである。やり過ぎるとリベットの頭が出てしまうので完全にガタを無くすことはできないが、かなりマシになる。
 フレームの前後位置に関してはどうしようもないので慣れるしかない。言葉で言うのは簡単だが・・・

 

踵ソール台座

CDSプレート 踵ソールプレート
写真4
CDSプレートを切って踵に装着

 

 一番問題の急所、踵寄りのソール。リストガード用のCDSプレートLサイズがピッタリ来る。
 本来の踵ソールの高さとセネットフレーム台座の高さの差に合わせてCDSプレートを切り出す。

 CDSプレートはプロテクター用なので粘りがあり頑丈。金ノコでも結構切断は骨だった。

 本来の踵ソールでパーツを支え、セネット台座にネジ2本で固定。もちろん全体をエポキシでガッチリと接着してある。

 この後ネジ頭が目立たないよう油性マジックで黒く塗り潰した。これで踵ソール前部の幅はインパラのオリジナルと殆ど一致する。

 テストの結果、マキオ系もアリウープ系も問題なかった。改造によってアリウープの詰まりにくさというメリットが消えることもない。ただし、極端に踵寄りに乗ってしまうと、突然爪先が持ち上がり踵が外れて破滅的な抜け方をする。
 やはり、踵ソールは末端まで存在していないと駄目らしい。

 ここで考える。後ろ半分もプレート付けるべきか?
 世の中にはロイヤルやバックスライド系統の技をやりやすくすべくバックスライドプレートなるものがあるのだから、アリウープをやりやすくするアリウーププレートがあったって良いんじゃないのか?
 僅か数ミリで全く感触が変わってしまうグラインどの世界・・・ええい、やってしまえ!
 ポイントは単純にソールを広くするのではなく踵部分のソールを広くすること。それとソール前部と踵部分の高さを合わせることにありそうです。考えてみればFATTYって最初からこの2条件を満たしているんだよなあ。FATTYって凄かったんだ!

 写真4を見れば、後ろ半分も装着するという意味は明白でしょう。
 問題は何より耐久性。エポキシってフレーム折れには完全無欠の役立たずだったけど、今回はアテにして良いんだろうか?

 しかし・・・アリウーププレートって呼びかたは良くない。誤解を招く。この改造は踵落ちを防ぐだけの意味しかない。アリウープの詰まり防止は改造するまでもなくセネットフレームが最初から持っている特長だし、どっちみち踵ソールより通常部分のソールが広いことに違いはないのでソールのはまり易さがアップする訳でもない。
 改造プレートはアリウープソールをはめた後で初めて意味を持つのであり、ソールを乗せるウデが付いて来ないことには全く役に立たない・・・

 

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