CLASS 4 HANDHELD LASER

 AKIRAに登場するレーザー砲をイメージして、レーザー銃を自作することにした。現実の世界では兵器としてのレーザー銃は実用化されていないため、実銃は存在しても実レーザー銃は存在しない。だが、もし存在するとすれば・・・
 実銃とエアガンの関係は、実レーザー銃と今回自作するレーザー銃の関係と同じ、である。

 エアガンは武器として使える威力はないが、ダンボール紙など簡単に撃ち抜くしゴキブリ程度は射殺出来る。エアガンを手にすれば、実銃を手にした気分に浸ることは可能だ。同様に今回作るレーザー銃も、武器として使うのは無理だが武器気分だけは味わえる程度の威力を目指している。

様式 電源&冷却系分離型DPSSグリーンレーザー
電源 ラジコン用7.2Vバッテリー × 2
冷却系 パソコン用水冷ユニット
ランタイム 5〜8分 (バッテリー容量による)
光出力 クラス4 (目標はCW3ワット以上)
励起用LD 波長808nm 光出力35ワット (55アンペア)
レーザー結晶 Nd:YVO4 + LBO
大きさ リュックに放り込んでどこにでも持ち運べる

製作記事

 結晶1としてNd:YVO4
 結晶2としてLBO
 を使用する。
 主流派の手堅い選択。

 これより1桁出力の小さなレーザー銃も作り始めていたが、中止した。と言うのも単3ニッケル水素電池が当初想定よりかなり軟弱で使い物にならず、小型化出来なくなったためだ。ラジコン用のバッテリーを持ち出すのであれば大袈裟になってしまう。同じ大袈裟ならもっと強力なレーザーでないともったいない気分になり、いきなり挑戦することにした。最終兵器とも言うべきDCコンバータが得られたのも大きい。バッテリー駆動できる55アンペア定電流電源が製作可能となったのだ★

 レーザーには3つの構成要素がある。レーザー本体と放熱器と電源である。AKIRAのレーザー砲は電源だけが別になっており、肩に掛ける。そこから電源コードがレーザー本体に伸びている。放熱器は砲身下部に付いている。兵器としてのレーザー砲であれば妥当な構成だが、現実世界では実現不可能だ。
 というのも現実のレーザーは効率が悪過ぎるため発熱が大きく、AKIRAのような貧弱な放熱器では役に立たない(だからこそ武器に使える威力を出せない)。そこで、電源&水冷ユニットを分離し、左肩に掛ける。そこから電源コードと水ホース (^_^;) が右手のレーザー銃に伸びるという運用を想定している。

 励起用LD発振までは来たが、ここからグリーンレーザーに持って行くのが実は大変っぽい。DPSSは恐ろしく精密な組み立てが要求され、普通に発生する製作誤差だけで出力が大変動する。だからこそ個体差がでかかったり出力ランク分けして売られている。果たして自作の緑を拝むことは出来るのだろうか?

 いや、緑を諦めて熱線銃 (赤外線レーザー銃) として使うなら完成したも同然なのだが・・・

 ちょっと試しに、黒共立モジュールの外部励起やってみた。
 オリジナルの励起用LDを取り外し、ヒートシンクにセット。
 レーザー銃の励起用LDで結晶を照射してみる。

 低出力(700ミリワット)でも、一瞬明るいグリーンが放出されるだけでアッという間に暗くなってしまった。

 中出力(15ワット)だと、カメラのフラッシュのように強烈なグリーンが出てこれまた一瞬で消えてしまった。
 結晶をホルダーに止めている接着剤が焼け、結晶自体も傷が付いてしまった。

 フロッピーが火を噴く定格出力ブチ込むのは当然ながら無理だ。

 励起用LDの発振に成功すればDPSS完成も同然な気分になってしまうが、世の中甘くない。

 だが、これを見てハタと気付いた。励起用レーザー光は左右にはある程度の幅があるが上下には極めて細い領域に集光する。ということは結晶が励起される領域も上下には極めて細いことになる。
 共振を起こすためにはレーザー光が何往復もしないといけないが、励起領域をその間外れてはならない。しかし、上下に僅かに逸れただけで励起領域を外れてしまう。つまり、左右はともかく上下方向はミラー調整が極めてシビアなのではないか?
 恐らく上下方向の向き調整を慎重にやれば共振してくれるのでは?
 ただしもしそれで共振した場合、ミラーがブレ難い保持方法を考えねばならないかもしれない。据え置きレーザーではない。銃を振っただけで共振が止まっては困る。

 

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