DPSSグリーン 新共立モジュール

 レーザーポインターではなくレーザーモジュールを日本で販売しているところは少ない。もっとも、規制適合品の赤レーザーポインターに関してもどこ行ってもどこかで見たような製品ばかりで、発売している所は少ないと思われる。売る側からすると規制後は商売として余りおいしいとは思えないから仕方ない。
 国内で人気なのが共立電子である。全国に通販してくれる。グリーンレーザーとしては最も安い部類に入る。

 いかにもレーザーポインターにして下さいと言わんばかりの形状である。正直組み込み用途としてはリード線が出ているタイプの方が扱い易いのだが。

 新共立と言うからには旧共立もある。後部の基板は同じだが金属筒部分がもっと短く、その分組み込み用途に適している。しかし2005年2月現在もう売られていない。

 基板上のタップスイッチはひ弱ですぐに接触不良を起こす。
 レーザーポインターとして使う場合も、取り外してもっとしっかりしたスイッチに交換した方が良い。
 +電極を金属筒にセットせねばならないのも組み込み勝手が悪い。

 基板上のトリマーはどっちに回しても暗くなる。一番明るいポイントを慎重に探してやる。

 低出力でも極めて明るいのがグリーンレーザーの魅力。その出力も実測で最大30ミリワット、長時間点灯して暖まっても10〜20ミリワット出る。

 ルーメン値だと赤い市販レーザーポインターの数百倍である。
 約500メートル離れた看板を狙撃。まだ空が暗くなり切っていないが、軽々と届く。うっすらと緑の筋も視認可能だ。

 基板を取り外したところ。
 基板自体も別のLD光らせるのに流用可能だ。

 LDを自前で光らせればレーザーヘッドの占有空間が減り、組み込みが楽になることもある。

 尾栓を外して励起用LDを外したところ。
 LDの先端に付く筒の中にはコリメートレンズがセットさせており、拡散する半導体レーザー光を結晶に集光させる。
 LDを高出力のものに交換すれば、パワーアップも可能となる。

 結晶のサイズは僅かに1ミリ角程度しかない。
 ここに赤外線LDを正確に集光させないと出力が落ちる。

 上部から見たところ。
 結晶は独特のホルダーにセットされている。ここから極めて細い緑の光が放出される。

 レーザー放出するだけならこれでOK。しかし1メートル先で10センチほどに広がってしまう。
 それを平行光線に調整するコリメートレンズが先に付いているのだ。

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