4GBのマイクロドライブを使う

 SD10は極めて遺憾なことに、発売時期からして当然対応しているべきFAT32に対応していない。このため、2GB以上のメディアが使えないのである。RAW専用機として大量のデータが発生するだけに、ファームアップが期待される。
 しかし幸いなことに、FAT16の64Kクラスターフォーマットが使用可能であるため、4GBのメディアまではOKなのである。4GBあれば600枚程度は撮影可能であるため、SD10の連写速度やバッファ、書き込み速度を考えると、FAT32非対応でも実用上は困らないだろう。
 問題はこの特殊なフォーマットをする方法だが、これまたネット上では幾らでも情報が転がっている。そこで、ここでは一例を示すにとどめたい。

 FAT16/64Kという特殊なフォーマットが出来て、メディアも読み書き可能。そういうOSは Windows 2000 と Windows XP に限定される。マッキントッシュでは扱えない。
 自分は Windows 2000 Professional を使っている。まずは Administrator としてログインする。

ツールの準備

 Administrator としてログインするのは、管理ツールを使いたいからである。管理ツールを使える設定にしていない場合はスタートメニューから、[設定] → [タスクバーとスタートメニュー] を選択する。
 「詳細」タブを選択し、「管理ツールを表示する」にチェックを入れて「OK」ボタンを押す。

予備フォーマット

 単純にフォーマットしたら、なぜかSD10で認識出来なかった。そこで、D60にセットしてフォーマットした。D60もFAT32には対応していない。しかし4GBのメディア自体は認識し、2GBだけ使用可能となる。
 FAT16になっていない場合、SD10は4GBのメディア自体を認識せず、フォーマットさえできない。

本フォーマット

 スタートメニューから、[プログラム] → [管理ツール] → [コンピュータの管理] と選択する。

 D60でフォーマットしたので、EOS_DIGITAL というボリュームラベルが付いている。
 4GBのMDに2GBのパーティションが切られてFAT16でフォーマット済みになっている。

 2GBのパーティションをクリックし、続いてマウス右ボタンメニューを出す。
 「パーティションの削除」を選択する。

 削除確認ダイアログに対し、「はい」ボタンを押す。

 未割り当てとなったパーティションをクリックし、続いてマウス右ボタンメニューを出す。
 「パーティションの作成」を選択する。

 パーティションの作成ウィザードが実行される。

 「次へ」ボタンを押す。

 「次へ」ボタンを押す。

 「次へ」ボタンを押す。
 ドライブ文字を割り当てる。

 「次へ」ボタンを押す。
 「このパーティションを以下の設定でフォーマットする」を選択し、ファイルシステムは「FAT」、アロケーションユニットサイズは「規定値」とする。ボリュームラベルは適当で良い。
 クイックフォーマットはしない。

 「次へ」ボタンを押す。
 アロケーションユニットサイズが32Kより大きくなるとの警告ダイアログが出る。64Kでフォーマットしたいのであるから、この警告が出るのが正常である。

 「OK」ボタンを」押す。

 「完了」ボタンを押す。

 フォーマットが開始される。
 別のパソコンで表示させているが、こうして4GBフルにFATでフォーマットが完了。

 4GBのメディアを認識し2GB分ならフォーマット出来るD60と、最初から認識しないSD10。ところが、FAT16/64Kでフォーマットすると事態は逆転する。
 この特殊フォーマットをSD10は正常に認識し4GBフル使用が出来る。ところがD60は書き込みが出来ず使用不能である。

 

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